blue days*

雨の週末。
時折強く振る雨の音を聞きながら、静かに墨を磨る午後。
ある方に頼まれて、久しぶりに筆を持った。
何枚も何枚も書いた。
書けば書くほど「こうじゃない」「ここの筆の運びが違う」
上手く書けない。難しい・・・
そんな事を思いながらも、やっぱり書道は好き。
楽しいと思った。

墨を磨っている時、どれぐらい磨ったら濃くなるのか
いつも自分の感覚だけ。
硯の中の水が、墨へと変わっていく様子を見て感じるだけ。
「もう、いいかな」って。
その感覚に間違いはほぼない。まだ薄くて磨り足りないって事は殆どない。
それって人には教えられない、伝えられない。
だって、ホントに感覚だけだから。
子供の頃からずっとやっていて、養った感覚。
辞めてしまってから、もう何年も経つのにその感覚は失われていない。
子供の頃に経験して養われたモノって、大人になっても覚えてるものなんだなぁ。
そんな事を思いながら、過ごした週末でした。